Stay With Me

Posted on 2014年11月5日水曜日

やぁ、久しぶり。三ヶ月ぶりだね。

最新の投稿がなかなかポストされないので、早速ブログに飽きたのか、でなければ死んだと思われていたと思う。
実は私は飽きたのでも死んだのでもなくて、生死の境を彷徨っていてブログなんて書いてる暇がなかったのだ。
人生にはしばしばそういうことがある。
それでもなんとかボブの動向は追っていて、落ち着いたらオーストラリア&ニュージーランドツアーをまとめようと思っていたのだが…なかなかそんな日が来ない!
忙しくしていたらいつの間にか9月も終わり、日没が早くなり、夕方になるともう涼しいな…秋だな…、なんて思ってたらアメリカツアーが始まってしまった。
それでもボブは相変わらずの「ボブ・ディラン」ぶり。
ボブのお気に入り『Tempest』を中心とした固定リストツアーを続けていて、夏のツアー同様、あえて書くほどのことは起こっていなかった。
そんな変わらぬボブのセットリストを見て、息も絶え絶えの私はちょっとだけホッとしていた。
あんなに固定リストに文句を言っていたのに、何一つ変わらずツアーを、しかも固定リストを続けているボブに、何度安心させられたことか。
変わらぬボブ・ディランがそこにいる。元気なボブ・ディランがそこにいる。
ボブよ、ありがとう。
ボブが8月から10月の半ばまで変動なしの固定リストを続けてくれていたのは、そんな私のためだったのだね(勝手)。その証拠に、やっとこさ落ち着いたのでブログなど書こうかな、なんて思ったら、途端にボブは固定リストに爆弾投下してきたんだ。


  Hollywood, California 
    Dolby Theatre 
       October 26, 2014

   1.  Things Have Changed 
   2.  She Belongs To Me 
   3.  Beyond Here Lies Nothin' 
   4.  Workingman's Blues #2 
   5.  Waiting For You 
   6.  Duquesne Whistle 
   7.  Pay In Blood 
   8.  Tangled Up In Blue 
   9.  Love Sick 
   (Intermission) 
   10. High Water (For Charley Patton) 
   11. Simple Twist Of Fate 
   12. Early Roman Kings 
   13. Forgetful Heart 
   14. Spirit On The Water 
   15. Scarlet Town 
   16. Soon After Midnight 
   17. Long And Wasted Years    
    (encore) 
   18. Stay With Me (song by Jerome Moross and Carolyn Leigh) ←New!



ハリウッド公演最終日、ボブはこれまで続けていたアンコールの2曲( All Along The Watchtower と Blowin' In The Wind )を別の曲に差し替えた。
これこそ、今年5月公式HPに突如現れた「寂しい私」と同様、フランク・シナトラのカバーであり、新アルバム『Shadows in the Night』に収録されるだろう新曲披露の瞬間に他ならない!


Stay With Me - 10/26/14




観客が完全に固まってる感じがいい。


こちらは11月1日のデンバー公演。

Stay With Me - 11/1/14




デンバーのセットリストは Stay With Me の前に Blowin' In The Wind を加えた計19曲(その他の曲目は8月からほぼ共通)。
お客さんはアンコールで Blowin' In The Wind が始まった時 Stay With Me じゃないことにガッカリしたんじゃなかろうか。しかしボブは歌ってくれた。
観客は待ってましたというように、静かに歌に耳を傾けているのがよく分かる。
最後のボブのドヤ顔もバッチリだ。

その他の音源はこちら。

個人的には10月30日のが好きだな。


この曲は1963年に公開された「枢機卿」 (原題:The Cardinal)という映画の主題歌で、作曲はジェローム・モロス、作詞はキャロリン・レイ。
私はこの映画の内容は全く知らないので物語と歌の内容にどう関係があるのか分からないが、とりあえず歌詞はこんな感じだ。


Stay With Me (Main Theme From The Cardinal) 

Should my heart not be humble
Should my eyes fail to see
Should my feet sometimes stumble 
On the way 
Stay with me
Like the lamb that in springtime 
Wanders far from the fold
Comes the darkness and the frost
I get lost 
I grow cold
I grow cold
I grow weary
And I know I have sinned
And I go seeking shelter 
And I cry in the wind
And though I grope and I blunder 
And I kneel and I'm wrong
Though the rose buckles under 
Where I walk, walk along 
Till I find to my wonder 
Every path leads to Thee
Or that I can do is pray
Stay with me
Stay with me

※ちなみにボブは「Like the lamb that in springtime」の部分を「Like the lamb who in springtime」、「Comes the darkness and the frost」を「Through the darkness and the frost」と歌っている。



さて、待望の新アルバム『Shadows in the Night』のリリースは来年になる模様である。
「寂しい私」がサイトに出現した当初、ボブの広報はアルバムが今年のうちにリリースされる可能性を明かしていたが、最近ローリング・ストーンズ誌が発売は来年に決定したと報じた。
どうやら噂通りのカバーアルバムで、全てシナトラの歌で構成されるとの話もある。

ファンの前に現れた新生ボブ・ディラン。
今はまだ二曲(「寂しい私」と「Stay With Me」)しか聴けないけど、この二つを聞いただけでも私のお気に入りの一枚になる気が…すっごくする!
アメリカの古き良きスタンダードがディラン節に包まれブルースとなって生まれ変わる日も近い。

でもね、本当は年末に聴きたかったよ!ボブ!!
待ってたのに!ぷんすか。

しかしこのタイミングで新曲と新アルバムのリリース情報を聞けたことには個人的にとても感動している。
私がもっとも忙しかった8月から10月初めまでボブが何一つ変わらぬセットリストを続けていたことは奇跡のようだ。
私事だが先日は誕生日だったし、これはボブからのお返しのプレゼントだろうか…などと考えるとニヤリとしてしまう。
実は私はボブに贈り物をしたことがあるのだ。うふふ。
そんなこともいつかこのブログで書きたいから、しばらくは挫けずに頑張らなければ。
ボブよ、これからもどうか Stay With Me 。

最後はシナトラ版でお別れです。

Frank Sinatra - Stay With Me


上品!

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