我が道を行く

Posted on 2014年7月15日火曜日

ブラジルワールドカップが終わってしまった。
ピッチの内外で様々なことが起こり、善くも悪くも充実した大会だったと思う。
私はオランダの初優勝を希望していたので、結果は残念でならないが…。
三位決定戦には勝利したが結果には満足できなかったのだろう。ロッベンが試合後のインタビューで「全てを出し切った」と叫ぶように答えるその口調は衝撃的だった。この怒りのパワーをどこに放出すれば良いのか分からず、勢い余ってまた走り出してしまうのではないかとハラハラした。
大会後半に調子を落としてしまったメッシよりも、チームに貢献しながらもその類い希ない才能でスタジアムを湧かせたロッベンの方が断然ゴールデンボール(MVP)に相応しいと思うのだが…。

さてそんな複雑な想いで終わってしまった大会だったが、我らがボブも負けずと複雑だった。

スウプスク(ポーランド)公演後、ドイツ、デンマークと固定リストで3公演を終えたボブがノルウェイ2公演で放ってきたセットリストが興味深い。


7月9日のデンマーク・オーフス公演ではお馴染みの「鏡」が登場した。

7月9日 デンマーク、オーフスのボブ


光ってる…。
4曲目は "Workingman's Bllues #2" だった。やっぱりレギュラーになったんだ…。
そして相変わらずマイクに囲まれている。


二日後に行われたノルウェー・スタヴェルン公演では「鏡」は現れなかった模様。



   Stavern, Norway 
  Skravika Stavernfestivalen (Poles Festival) 
       July 11, 2014  

 1. Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine) ( Rome, Italy on 11, 6, 2013 )
 2. Don't Think Twice, It's All Right 
 3. Just Like Tom Thumb's Blues 
 4. To Ramona 
 5. The Levee's Gonna Break 
 6. Shelter From The Storm 
 7. Million Miles/Cry A While (Million Miles first verse) 
 8. Girl From The North Country 
 9. Summer Days 
 10. Desolation Row 
 11. Blind Willie McTell 
 12. Lonesome Day Blues 
 13. A Hard Rain's A-Gonna Fall 
 14. Thunder On The Mountain 
 15. Ballad Of A Thin Man    
  (encore) 
 16. All Along The Watchtower

赤文字は久々に演奏されたいわゆる固定リストに含まれない曲(   ) は前回演奏された日付及び場所。


面白い。
これはもしかしたら「新・固定リスト」と呼べるかもしれない。
今年はテッサロニキを皮切りに固定リストが崩れ始めたが、代わりに行われるセットリストはどれも似ている。
この日の曲目はスウプスク(ポーランド)公演とは1曲目と11曲目が異なるだけである。
7曲目の "Cry A While" は何故か "Million Miles" の最初のバースが演奏されてから始まった。
間違えたのか…?

スタヴェルンのボブ

Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine)




Million Miles/Cry A While




ステージへ向かうボブ
この日のライブで特徴的だったのは、いつもより撮影禁止が厳しく言われていたことだ。
コンサートが始まる前、観客は「誰かがカメラで撮影したらボブはステージを降りる」と脅されていたという。
それにしてもここまで撮影禁止を徹底するなんてちょっと意外だ。というか、こんだけ人がいたら無理だろ。事実、写真も動画も結構撮影されている。
例えば誰かがそれを咎められたとして、果たして、ボブは本当にステージから去るだろうか?


満員になった会場

おまけ
10日木曜日、デンマークオーフスからサンデフィヨルドのトルプ空港に到着したボブのプライヴェートジェットが目撃、撮影されている。

こここ、これがボブの自家用機…らしい!!



翌、ノルウェー公演二日目はクリスチャンサンという人の良さそうな名前の街で行われた。



   Kristiansand, Norway 
  Odderoya (island) Bentiktsbukta 
      July 12, 2014  
 
 1. Watching The River Flow ( Rome, Italy on 11, 6, 2013 )
 2. Don't Think Twice, It's All Right 
 3. Just Like Tom Thumb's Blues 
 4. To Ramona 
 5. The Levee's Gonna Break 
 6. Shelter From The Storm 
 7. Million Miles/Cry A While (Million Miles first verse) 
 8. Girl Of The North Country 
 9. Summer Days 
 10. Desolation Row 
 11. Tweedle Dee & Tweedle Dum 
 12. Lonesome Day Blues 
 13. A Hard Rain's A-Gonna Fall 
 14. Thunder On The Mountain 
 15. Ballad Of A Thin Man    
  (encore) 
 16. All Along The Watchtower

赤文字は久々に演奏されたいわゆる固定リストに含まれない曲、(   ) 内は前回演奏された日と場所。


前日とほぼ同じセットリストだが、また1曲目と11曲目が変わっている。
「新・固定リスト」を構成する曲には昨年のローマの二日間で演奏されたものが多く含まれる。そこに "Cry A While" や "Lonesome Day Blues" 、 "Shelter From The Storm" などが入り、「Love and Theft」(2001) 、「Modern Times」(2006) を中心にしつつもバラエティに富んだ内容になっている。
7曲目は前日と同じように "Million Miles" から始まったとセットリストにはあるが、だとしたら前日のは失敗じゃなかったの?よく分からないなぁ。

クリスチャンサンのボブ

この日のボブはマゼンタ色のシャツで現れた。
やはり派手目のシャツが似合う。こんなシャツ前も着てたなぁ。同じやつかなぁ。
マイクの数は変わらず。

一曲目の "Watching The River Flow" は大いに観客を驚かせたようだ。
固定リストがあまりに長く続いたせいか、"Things Have Changed"じゃないだけで驚いてしまうのではないだろうか。
しかしこの曲は2012年によく演奏されているので、レア過ぎて驚くというほどのものではない。
どちらかと言えば、前日の "Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine) " の方が珍しいだろう。この曲は昨年ローマでの演奏以前は2010年に10回ほど演奏されたっきりだったからだ。

屋外のボブは素敵だろうか?


"Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine) "はライブ盤「Before The Flood(偉大なる復活)」のバージョンが投げやりでカッコイイ。

"Most Likely You Go Your Way (And I'll Go Mine) "の 括弧に括った部分をメインタイトルにしてしまった日本版EP。
日本語になるだけで歌謡曲臭が増すのが良い。詩的度はゼロだ。


"Watching The River Flow" は1971年にリリースされたシングル。
アルバムでは「グレーテスト・ヒット第2集」に収録されている。
シングルのカップリング "Spanish Is the Loving Tongue" はトラディショナルソングである。



何だこのフォントは。

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